2014年06月19日

ご意見に対するお答え

○○様 貴重な御意見ありがとうございました。御返事が遅れてすいませんが、当方の考え方をお答えできる範囲でご返事させていただきます。

貴方様の冒頭のご意見の「補助金が県下で一番厚くなっている」「これ以上市民の税金を投入することは躊躇する」等のご意見には同感です。

次の項の「静岡市内の手術費用が高いのは、獣医師会を通しているからと読めます」ということですが「獣医師会を通している」ことだけが問題ではなく、「何故、静岡市は他都市と比較して多くの税金を投入しているのに、市民負担が他都市の3倍、4倍なのか?」が大きな疑問です。

さらに、税金から補助金を出している静岡市や手術費用を負担する市民が制度改善に「関われない」、現在の「手術費用の決め方」が最も大きな問題だと思います。

 ご意見の「1 市の人件費が跳ね上がってしまう」について
人件費を増やさない、さまざまな方法があると思います。例えば現在の方法でも手術を申請する市民が、静岡市が発行する「手術申請書」又は「手術補助金申請書」に自治会長又は周辺市民2名が「野良猫である証明」の印を押して、手術を依頼する動物病院の窓口に提出して、市民は静岡市が決めた手術費用負担額を窓口で支払う。
手術した獣医師は獣医師会を通して年度末に一括して静岡市に補助金を請求すれば、現在の補助金制度による補助金交付と行政の手間はほとんど変わらないと思います。

また、このような制度にすれば、現在のように個々の獣医師が「野良猫か?飼い猫か?」を判断する必要はなくなります。
さらに、現在の制度を前提としなければさまざまの方法があり、静岡市が「人件費が跳ね上がる」という口実で真剣に制度改善を検討しない態度には怒りすら感じます。

次に、「個々の申請を検査しなければならないため」とありますが、現在「誰が検査しているのですか?」当方の意見は次項の「ご意見2」でお答えします。

 ご意見の「2 検査基準が厳しくなる」について
この文章では「市が個々の補助金申請書の検査を行うことになり」とあり、現在は獣医師会が検査を行っているという前提で問題点が指摘されていると思いますが(?)市民が静岡市の税金によって補助を申請することに対して、「市民の申請を検査する権限」は当然、静岡市の責任において行うべきだと思います。

もし、獣医師会が市民の申請内容を検査して、市民に対する補助金交付の可否を検査していたとすると、市民の権利行使の可否を「特定団体」に判断させるという、行政として重大な誤りを犯していると言わざるを得ません。

さらに「個々の獣医師で解釈にばらつきがある基準で」とありますが、「どのような基準があるのですか?」「誰が?どのように?」基準を作ったのでしょうか?
市民に対して負担金の可否を決め、市民に費用を支払わせる基準がある場合は、当然市民に明らかにすべきだと思います。私たちはそのような基準があることも全く知りません。

次に「最も固い基準が標準が採用されると思われるため(原文のまま)」とはどのようなことですか?
御趣旨が理解できません。
「税金を使う以上、補助対象であるという説明責任が必須となると思われる」ご意見は当然であり同感です。しかし、現在の制度では前記のように「基準」も「補助対象」も市民には何ら明らかにされていません。
静岡市と静岡市獣医師会は貴方のご指摘のように「補助対象であるという説明責任」を市民に対して行うべきだと思います。

浜松市は「NPO法人」でなく、市民団体、獣医師会、動物保護協会及び関係団体などが「野良猫との共生推進協議会」を結成し動物保護協会浜松支部に事務局が置かれた組織です。
静岡市獣医師会が静岡市における公益団体として動物保護行政に大きな役割を果たしていることに感謝もうしあげています。また、当会は「チェック機能を持った団体」をめざしてはいません。
私たちは、交通事故による路上死や殺処分により殺される猫たちを無くすために、1頭でも多くの猫の避妊・去勢手術を行うために、せめて、他都市並みに手術費用を下げてほしいだけです。

この回の陳情書は、これまで4年間、静岡市と静岡市獣医師会とともに「不妊手術補助制度の改善」について話し合いを行ってきましたが、何ら改善されないために、今年1月23日の会議で、私たちは静岡市と獣医師会に対して市議会に不妊手術改善の陳情書等を提出すること申し上げましたが、その後、静岡市からは何ら話し合いの連絡もありませんでした。
さらに、私たちは一方的に陳情書を提出したのではなく、今年3月上旬に静岡市(動物指導センター)に陳情書案を渡し、6月議会に提出することを知らせましたが、その後、何の返事もありませんでした。

なお、今年1月23日の会議で獣医師会側委員から、野良猫の「去勢手術の市民負担額を若干、引き下げる」提案がありました。しかし、この引き下げの前提条件として「今後、不妊手術の制度について持ち出さない」ということが条件であり、私たちはその場でこの提案を受け入れる事が出来ないとお答えしました。

野良猫の繁殖を防ぐためには雌猫の避妊手術が最も必要であり、去勢手術の負担金を若干下げても雌猫の避妊手術負担金が他都市の2倍4倍では市民の負担は過酷で、ガイドラインで明らかにされたように野良猫を無くすことはでません。

以上、不十分だと思いますが貴方の御質問、御意見に対して当会のブログで御返事させていただきます。今後とも私たちの活動にご理解とご協力をお願いします。
                           2014年6月19日                  
静岡市地域猫運動連絡会


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