「家族にしてね！」

昨日、以前関った方から相談があり、家の周りにいた野良猫が頭をわられて死んでいたとの事。
そのまんま病院で診てもらい先生の診断を聞いてから警察や指導センターに連絡した方がいいとアドバイスしたんですが。。

彼女曰く、猫嫌いの人がいて棒を振り回して猫を追い散らしているとのことで、その家の周りには怪しげな薬っぽいもの？が撒いてあり、猫が舐めたりして弱った所を撃ったのではと。

もしそうだったら動物虐待罪ですが、犯行の現場を見たとか、画像を撮ったとかいうのでなければ警察は動いてくれません。
調べられることは調べて、冷静に対処しなくては、いけません。
世間は『たかが犬猫の事』という姿勢だと思ってれば間違いありません。

警察も動物指導センターも過信してはいけません。

猫が嫌いだから文句を言う人の声を市は批判はしませんし、複数の人がご近所トラブルの元として訴えれば、餌をやっている人に勧告するだけで、では猫はどうしたらいいのかなど発展的なアドバイスなどは期待できません。
その人が避妊手術を併せてやっていてもです。

先日友人から聞いた話です。
近所から指導センターへの苦情が行ったからと、２匹の野良猫に餌やりと手術をしていた友人の所に指導センターの某職員が話を聞きたいと尋ねてきたそうです。
そしてなんと、「餌をやるなら家の中に入れて下さい」と言ったそうです。何年もいる方ですよ、ガイドライン作成時にも一緒にお話し合いをしているんですけどね～なんだったんだろう、ガイドラインは・・・。

この件の前にも他の件である方から相談を受けました。
いつも来ていた野良猫が突然目を両方刺されて見えない状態になっていて尻尾は根元から切断されていたというものでした。
その方はその後この猫を家に入れ飼ってくれていますが、他の猫も心配ですよね。

もちろん、餌をあげてたら手術はすべきですが、動物虐待はそれ以前の問題だと思います。
２００万円以下の罰金、１年以下の罰金、決して重くもないこの罰則ですが今の所は絵に描いた餅です。

動物たちが真に守られる国家になるためにはあと何十年待たなければならないでしょうか？
指導センター、警察、いつになったら変わってくれるでしょうか。

日本には誇れるところがいっぱいあるけれど、昔から“犬畜生”という言葉もあって、申し訳ないけどそこら辺はアジア的（というよりお隣の２国家的）だと思います。
もっと根本的な部分で文化的で倫理的な国家にならないと動物行政はなかなか進みません。国民感情の奥深い部分から、、と思うと絶望的な気持ちになってきます。

動物愛護、ではなく動物福祉的な感覚でとらえて欲しいです。